20世紀末、日本は世界第1位のGNPを誇る経済大国となったが、日本の繁栄をよく思わない組織からテロの標的にされていた。そこで警視庁はそうした脅威に対処すべく特殊公安を秘密裏に設立。射殺も辞さない姿勢でテロリストたちに対抗していくが…。
1980年代後半のOVA黄金期が生み出した、剥き出しの狂気と美学が凝縮された怪作です。全編を貫くバイオレンス描写は単なる過激さの追求ではなく、腐敗した都市の混沌を具現化するための必然。緻密なセル画が描き出す血肉と鋼鉄の質感は、デジタル化された現代作品では到達不可能な圧倒的な実存感を放っています。 土井美加の冷徹な演技は、法を超越した正義を執行するヒロインに神聖なまでの非情さを与え、内海賢二ら名優たちが重厚なドラマを支えます。国家の陰謀と超常的な力が交錯する中、秩序のために人間性を捨て去る者の悲哀と、過激なまでの正義の暴走。その危ういメッセージ性が、観る者の魂を今なお激しく揺さぶり続けます。
監督・制作: 板野一郎
脚本: 板野一郎
音楽: Hiroshi Ogasawara
制作会社: D.A.S.T Corporation / Studio 88