本作の核心は、既存の枠を蹴散らす圧倒的なエナジーと、ブリット・ロバートソンが見せる剥き出しの生命力にあります。美化された成功譚に逃げず、未熟で傲慢、しかしファッションへの偏愛だけは誰にも負けない女性の葛藤を、生々しくもポップな映像美で見事に表現しています。
原作の自叙伝が持つビジネスの教訓を、ドラマ版はエモーショナルな青春群像劇へと昇華させました。文字では伝えきれない古着の質感やサンフランシスコの光が、彼女の野心と鮮烈にシンクロします。失敗を恐れず自分を貫く危うさと尊さを、最高にクールなリズムで突きつける一作です。