本作の魅力は、無限のエネルギーという夢の裏に潜む、人間の業を問う硬派なSF精神にあります。アンドロイドのミラと、過去に縛られ機械を拒むキョーマ。対照的な二人の交流を通じ、魂の在り処や可能性という希望を熱く描いています。小野大輔氏の重厚な演技と上田麗奈氏の透明感ある声が、鋼鉄の世界に確かな体温を吹き込んでいます。
岩原裕二氏による原作の緻密なメカ描写を、アニメ特有の躍動感あるアクションへ昇華させた演出は見事です。四次元のエネルギーを色彩豊かに可視化した映像美は、まさに映像メディアの勝利と言えるでしょう。物語を凝縮しつつ、加速する展開で核心を突くメッセージ性は、観る者の心に強烈な余韻を残します。