毛皮交易を独占し巨万の富を得るハドソン湾会社と、その絶対的権力に挑む男たち。18世紀の北米大陸を支配するパワーバランスがいま崩されようとしていた...。
18世紀カナダの毛皮貿易を舞台にした本作は、野性味溢れる暴力と、剥き出しの生存本能が支配する濃厚な人間ドラマです。ジェイソン・モモアが体現するデクラン・ハープの圧倒的な存在感は、単なる復讐劇を超え、自然界の掟と文明の衝突を象徴しています。血と泥にまみれた過酷な映像美が、視聴者を容赦なく当時の最前線へと引き込み、本能的な興奮を呼び覚まします。 作品の核にあるのは、富を奪い合う権力構造の醜悪さと、それに抗う個の気高さです。多文化が入り乱れる複雑な力学の中で、誰が正義で誰が犠牲者かという境界が曖昧になっていく演出は見事というほかありません。人間の欲望が極限まで試される極北の地で、魂を燃やす者たちの叫びが胸を打ち、観る者の野生を激しく揺さぶる傑作です。
監督・制作: Peter Blackie / Rob Blackie / ブラッド・ペイトン
音楽: アンドリュー・ロッキングトン
制作会社: ASAP Entertainment / Take the Shot Productions