前作の熱量をそのままに、舞台を軍隊から農村へと移した本作は、日常の些細な出来事を壮大な悲喜劇へと変貌させる不条理コメディの傑作です。チェ・ジョンフンら名優たちが魅せる、過剰なまでにシリアスな演技と滑稽な状況のギャップこそが最大の白眉であり、研ぎ澄まされた演出の妙が、観る者を予測不能な爆笑の渦へと一気に引きずり込みます。
そこには単なる笑いを超え、過酷な現実を生き抜く人間の逞しさと、田舎暮らしの幻想を痛烈に風刺する力強いメッセージが込められています。泥臭い人間模様の中に宿る熱いパトスが、視聴者の心の奥底に眠る「生のエネルギー」を激しく揺さぶる、まさに魂を燃やすエンターテインメントといえるでしょう。