本作の真髄は、一話につき四つの短編を繋ぎ合わせるという独創的な構成にあります。大家族の日常を断片的に切り取る演出は、一冊の家族アルバムをめくるような没入感を与えてくれます。テンポの速い会話劇と鋭い観察眼が、家族という普遍的なモチーフに鮮やかな生命力を宿しています。
ダイアン・ウィーストら名優陣の円熟した演技は、単なるコメディの枠を超えた人間味を添えています。人生の欠片が重なり合って一つの愛が形成される過程を、軽快かつ情熱的に描いた手腕は実に見事。日常の些細な躓きさえも愛おしくなる、現代の家族像を再定義する傑作として強くお薦めします。