宮藤官九郎による原作を自ら映像化した本作は、宗教観の対立を背景に「過去の悔恨」と向き合い「赦し」を得る過程を、爆発的なテンポで描いた青春群像劇の金字塔です。静の錦戸亮と動の満島ひかりという、真逆のエネルギーがぶつかり合う熱演が、不器用な大人たちの再生を鮮やかに彩っています。
文字媒体の繊細な心理描写を、映像では過剰なまでの躍動感と立体的な掛け合いへ昇華させた演出が白眉です。賑やかな学園ドラマの枠を超え、若さの暴走と孤独を肯定する圧倒的な多幸感は、画面越しに観る者の心を救済し、明日への活力を与えてくれる珠玉のエンターテインメントと言えるでしょう。