あらすじ
2013年6月より順次劇場上映された『攻殻機動隊ARISE』シリーズ全4話を、それぞれ前後編に再編集、さらに映画『攻殻機動隊 新劇場版』に繋がる完全新作エピソード2話を加え、TVシリーズ『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE(アライズ オルタナティヴ アーキテクチャ)』として放送することが決定。放送話数順は、シリーズ構成の冲方丁による初期案に基づいたエピソードの流れに再構成される。
同TVシリーズは、攻殻機動隊結成前夜を描いたストーリーであり、若き日の草薙素子がいかにして攻性の特殊部隊=攻殻機動隊を創設するに至るかが描かれる。さらに、この度新たに製作される完全新作エピソードは、初夏に全国の劇場にて公開予定の『新劇場版』へとつながる設定となっている。
作品考察・見どころ
本作は、伝説的サイバーパンクの原点を再構築する野心作です。草薙素子というアイコンを、完成された指揮官ではなく一人の葛藤する個体として描くことで、義体と電脳が支配する世界におけるアイデンティティの揺らぎを鋭く突いています。坂本真綾の凛とした演技が、若き日の素子に新たな生命を吹き込み、組織に依存せず自立しようとする魂の咆哮を鮮烈に表現しています。
原作や過去の映画版が普遍的な哲学に重きを置いたのに対し、本作は個の成り立ちというドラマに肉薄しています。映像メディアならではの、肉体の重みを感じさせる硬質なアクションと電脳空間の流動的な描写の対比は、文字では捉えきれない感覚的な没入感を生んでいます。伝説が始まる前の未熟さと熱量が、現代の技術でアップデートされた映像美と共鳴し、観る者のゴーストを激しく揺さぶる一作です。
シーズンとエピソード