まばゆい陽光が降り注ぐ絶景と、不釣り合いなバイオレンスが織りなす極上のコントラストこそが本作の真骨頂です。中年の男たちが抱える劣等感が不条理な連鎖によって暴かれる過程は、滑稽でありながらも、観る者の胸を抉るような鋭いリアリティに満ちています。
スティーヴ・ザーンらが見せる、極限状態での惨めなまでの熱演は、友情という虚飾を剥ぎ取り、人間の剥き出しの本質を突きつけてきます。広大なロケーションが逆説的に生み出す逃げ場のない閉塞感。日常の裏側にぽっかりと口を開けた、美しくも無慈悲な地獄の深淵をぜひ体感してください。