あらすじ
鳥居なごむによる日本のライトノベル。イラストは鴨居知世が手掛けている。 KAエスマ文庫より刊行された。「異界士」と呼ばれる特殊な能力を有する存在が、「妖夢」と呼ばれる人間に害を及ぼす存在と戦うダークファンタジー作品。第2回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作。 ある日、神原秋人は今にも校舎の屋上から飛び降りそうな栗山未来を見つける。それぞれに事情を持つ半妖夢の少年と血に纏わる異界士の少女が出会い、やがて2人は大地主である名瀬家を巻き込んだ事件に関わっていく。
作品考察・見どころ
京都アニメーションが放つ圧倒的な映像美、とりわけ光と血の描写が織りなす残酷なまでの美しさが本作の真髄です。孤独を抱えた少年少女が互いの欠落を埋めるように惹かれ合う姿は、観る者の魂を激しく揺さぶります。繊細な日常と、重力を感じさせるアクションの鮮烈な対比が、物語の切なさを一層際立たせています。
種田梨沙やKENNらキャスト陣が吹き込む命は、単なる配役を超えた切実さを帯びています。普通ではない自分を肯定する勇気を描くメッセージ性は、孤独を知る全ての人の心に深く突き刺さります。不器用な二人が導き出す、世界の美しさと残酷さを肯定するラストシーンは、まさに映像表現の極致と言えるでしょう。