あらすじ
容姿も普通、頭も普通、美術や体育・・・何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしにでてくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていただけれど、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」突然の出来事に戸惑うなるだけど、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女たちの物語が今、幕を開ける――。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、平凡な日常に「よさこい」という彩りが加わる瞬間の、息を呑むような映像美にあります。マッドハウスが手掛けた繊細な光の描写と、少女たちが自らの殻を破り、舞台で一輪の花として開花していく過程が重なり合い、観る者の心に強烈なカタルシスをもたらします。キャスト陣の瑞々しい演技も相まって、青春の輝きと切なさが鮮烈に描き出されています。
原作の美麗な筆致を継承しつつ、アニメならではの「音」と「躍動」が作品に命を吹き込んでいます。静止画では叶わなかった演舞のダイナミズムや、鳴子の響き、そして情感豊かな音楽が物語の熱量を倍増させています。原作が持つ繊細な心理描写を、映像という動的なメディアで見事に昇華させた、まさにメディアミックスの理想形と言える傑作です。