ゾンビに噛まれてもゾンビ化しなかった唯一の男。彼の血からワクチンを開発して人類を救うため、最後の希望をかけたアメリカ横断の旅が始まる。
ゾンビ・アポカリプスというジャンルを、徹底した遊び心と予測不能な展開で再定義した点に本作の真骨頂があります。悲壮感に満ちたサバイバル劇の枠を超え、ブラックユーモアと過激なアクションを融合させた演出は、観る者に強烈な解放感を与えます。既存の倫理観が崩壊した世界で「何でもあり」の精神を貫く作風は、映像表現の自由さをまざまざと見せつけます。 キース・アラン演じるマーフィの、正義と悪の境界を揺さぶる演技も圧巻です。絶望を笑い飛ばす逞しさと、変貌する世界で輝く生存本能の美しさ。本作は単なる娯楽作を超え、極限状態における人間の本質を鮮烈に描き出す、型破りな傑作エンターテインメントです。
監督・制作: Karl Schaefer / Craig Engler
制作会社: The Asylum / Go2 Digital Media / Unreality Incorporated