No synopsis available.
本作の圧倒的な魅力は、リック・メイオール演じるアラン・バスタードという史上最も不謹慎で強烈なアンチヒーローにあります。彼の過剰な自意識と底なしの強欲さは、権力構造の滑稽さを残酷かつ痛快に暴き出します。メイオールの爆発的なエネルギーと狂気に満ちた演技は、観る者を爆笑の渦へ叩き込み、一瞬の隙も与えません。 政治を舞台に人間のエゴをデフォルメした本作は、鋭い文明批評としても機能しています。倫理を嘲笑い権力に固執する姿は、現代にも通ずる人間の業を浮き彫りにします。これほどまでに醜悪でありながら目を離させないカリスマ性を描けるのは、英国流ブラックユーモアの真髄であり、まさに映像表現の勝利と言えるでしょう。
監督・制作: Laurence Marks / Maurice Gran
音楽: Alan Hawkshaw