本作の真髄は、主演二人が放つ火花散るようなエネルギーと、観る者の魂を揺さぶる凄まじい化学反応にあります。ナデートとヤヤが、反発と情熱の狭間で揺れる感情を全身全霊で体現し、軽快なコメディの中に至高のドラマを昇華させました。その圧倒的な熱量は、映像作品が到達し得るひとつの極致と言えるでしょう。
広大な大地を背景に描かれるのは、意地と誇りを越えて惹かれ合う生命の躍動です。不器用な男女が愛によって再生していく過程を、演出は時に激しく、時に慈しみ深く描き出しました。作品に満ちる純粋な情熱と多幸感に触れるとき、観る者は理屈を超えて、心に火を灯されるような深い感動を味わうはずです。