あらすじ
新学期。高校3年になった少年少女達のもとに、1人の編入生がやってくる。彼女は「群れる」でもなく「媚びる」でもなく「空気を読む」でもない。朝は高級外車で登校し、昼休みは喫煙所で一服。放課後は缶ビール。その女子高生は、35歳である…。18年ぶりの復学。なぜこの年で彼女は高校をやり直すことにしたのか。全てがなぞに包まれた、孤高の存在。この女の原動力は、無事卒業することのみ。謎多き35歳の女子高生が、その破天荒な力で、現代の高校に蔓延る「闇」をぶち壊す!35歳の女子高生は、日本の闇に光を照らすことができるのだろうか―!
作品考察・見どころ
米倉涼子が放つ圧倒的な「異物感」が、硬直した教育現場の闇を暴き出す快作です。本作の真髄は、教師ではなく一人の生徒として介入することで、従来の学園ドラマが描いてきた予定調和な救済を拒絶し、スクールカーストという残酷な階級社会に真っ向からメスを入れた点にあります。
大人の視点と十代の危うさが交錯する演出は、単なる勧善懲悪を超えた緊張感を生んでいます。群れをなすことでしか自己を保てない少年少女の虚栄心を、孤高のヒロインが粉砕していく様は圧巻。現代社会の縮図とも言える教室で、群れることの空虚さと個の尊厳を問い直す、痛烈なメッセージ性に満ちた一撃です。