本作の魅力は、アリ・グレイナー演じる主人公の圧倒的なキャラクター性にあります。教育への情熱が皆無で、欲望に忠実な彼女の振る舞いは、従来の学園ドラマが持つ様式美を痛快に裏切ります。不謹慎さの裏に潜む、打算的でありながらもどこか憎めない強烈な人間味が、コメディとしての類稀なる深みを創り出しています。
脇を固めるキャストとの化学反応も見事です。正反対の価値観が衝突する中で、既存の教育観を問い直す鋭いユーモアが光ります。型破りなアプローチが周囲の本音を引き出し、正しさとは何かを皮肉たっぷりに突きつける本作は、大人のための刺激的なエンターテインメントと言えるでしょう。