軍隊という規律に縛られた特殊な空間を、これほどまでに軽快かつ情熱的に描き出した喜劇が他にあるでしょうか。本作の真髄は、衝突し合いながらも育まれる不器用な連帯感と、その背後にある圧倒的な人間愛にあります。サルプ・レヴェンドールをはじめとする実力派キャスト陣が、観客の隣に息づくような実在感を放っている点が最大の魅力です。
緻密なテンポで繰り出されるユーモアと、ふとした瞬間に差し込まれる人間ドラマの対比が見事です。厳しい訓練の中で、境遇を超えて結ばれる絆の尊さを、映像ならではの躍動感で捉えた演出には脱帽せざるを得ません。笑いの中に潜む「共に生きる」ことの輝きを描き切った本作は、観る者の日常に確かな活力を与えてくれる珠玉のエンターテインメントです。