本作は、幕末を銃で戦い、明治を博愛で導いた女性の魂を圧倒的スケールで描いています。会津の「ならぬことはならぬ」という義の精神が、敗北という絶望を経てなお、不屈の希望へ昇華される過程は圧巻です。激動の時代に翻弄されながらも己を貫く姿は、観る者の心に深い勇気を灯します。
主演の綾瀬はるかが放つ強靭な生命力と、西島秀俊演じる兄・覚馬との絆が物語の核です。武士の誇りから知性へと武器を持ち替え、未来を切り拓く変遷を映像ならではの叙情的な色彩で活写しました。失われゆく美学と新時代の光を鮮烈に対比させた本作は、再生を信じるすべての人に捧げられた珠玉の人間讃歌です。