あらすじ
日本の地方都市・冬木市では、七組の魔術師(マスター)と使い魔(サーヴァント)による「聖杯戦争」が繰り返されている。1990年代の初秋、四度目の聖杯戦争が始まる。主人公・衛宮切嗣は、名家アインツベルンの委嘱を受け、セイバーのサーヴァントを召喚し聖杯戦争に身を投じる。彼の目的は聖杯による世界平和の実現であった。 英国からは二人の魔術師ケイネス・アーチボルトとウェイバー・ベルベットがランサーとライダーを、冬木からは遠坂時臣とその弟子・言峰綺礼がアーチャーとアサシンを、間桐雁夜がバーサーカーを、それぞれ召喚して参戦する。最後のサーヴァントであるキャスターは一般人・雨生龍之介によって召喚される。
作品考察・見どころ
Fate/Zeroは、信念と信念が激突し、互いの正義が残酷なまでに否定されていく救いなき人間讃歌です。単なるファンタジーの枠を越え、祈りと呪いが表裏一体となった深遠なテーマを突きつけます。圧倒的な作画クオリティが描く光と影の演出は、登場人物たちが抱く内面の孤独と渇望を鮮烈に浮き彫りにし、観る者の魂を激しく揺さぶります。
キャスト陣による魂の叫びも見逃せません。小山力也や中田譲治をはじめとする名優たちが、極限状態に置かれた者たちの絶望と狂気を見事に体現しています。理想を追い求めた果てに待つ虚無、そして王としての矜持がぶつかり合う対話劇は、映像作品でしか成し得ない重厚なカタルシスをもたらし、観る者に真の救いとは何かを問いかけ続けます。