本作の真髄は、宮村優子が演じる天真爛漫かつ破壊的な王女ラピスの、制御不能なエネルギーにあります。大塚明夫や久川綾といった実力派が脇を固めることで、コメディとしてのキレが極限まで高まっており、単なるファンタジーの枠を超えたカオスな祝祭感が画面から溢れ出しています。
特筆すべきは、キャラクターの感情の爆発をそのまま映像の勢いへと変換した演出の妙です。宮村優子の熱演が緻密な作画と相まって、物語に暴力的なまでの生命力を吹き込んでいます。常識を突き抜けた破天荒なヒロイン像を通じて、自由であることの爽快感と、理屈抜きの娯楽が持つ根源的な楽しさを全身で浴びることができる、唯一無二の視聴体験と言えるでしょう。