あらすじ
軌道暦311年。人類がその生活圏の中心を宇宙に移し、無数のコロニー群が宇宙空間に浮かぶ時代。
少女「秋葉」は、宇宙開発に名を轟かせる獅子堂財団、獅子堂五姉妹の三女。コロニー生まれのコロニー育ち、スクールコロニーに通っている。そんな、ごくごく普通の少女である秋葉は、ある日ふとしたことから「レオパルド」と呼ばれる、人工知能搭載型(ブレイン)コロニーと出会う。
人の心を持つと言われるその人工知能は、性格が悪く、利己的で、悪口ばかり言っている、人間の悪い所ばかりを集めたようなブレインコロニー。秋葉に対しても横柄で、召使いのように扱おうとすることに秋葉は反発を覚える。しかし、レオパルドにはある目的があった……。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、サンライズが放つ圧倒的なメカニック描写と、少女たちの瑞々しいドラマが奇跡的なバランスで融合している点にあります。宇宙という壮大かつ孤独な舞台で、意志を持つ頭脳コロニーと少女たちが織りなす熱狂的なエネルギーこそが最大の魅力です。特に福山潤氏演じるレオパルドの、傲岸不遜ながらも愛嬌溢れる唯一無二の存在感は、映像作品としての娯楽性を極限まで高めています。
物語に込められたのは、運命に抗い自らの意志で「居場所」を勝ち取るという力強いメッセージです。シュールなユーモアとシリアスなSF設定が交錯する大胆な演出は、観る者の想像力を刺激し、既成概念を鮮やかに裏切ってくれます。実力派キャスト陣の熱演が火花を散らすこの宇宙の狂騒曲は、ただのSFの枠に収まらない、魂を解放するようなカタルシスを与えてくれるでしょう。