あらすじ
僧侶の修行を積む見習いの里中逸剛は、「僧として一人前になるため」と、祖母の浄徳が住職をしている、賽円寺に修行に出される。そこで待っていたのは、厳しい修行と、怪しいお祓い稼業、そして、6人の尼僧たちだった。同じくらいの年齢の尼僧たちに囲まれて暮らすという、傍から見るとなんとも恵まれた日々を送っている逸剛。けれども、実際は、個性的な尼僧たちから呼び捨てのパシリ扱い。祈祷術でも今ひとつ彼女たちにかなわない。そんな逸剛でも、他を圧倒するほどの法力を覚醒させることがあった。その覚醒の条件とは、「煩悩」であった。
作品考察・見どころ
本作の最大の本質は、煩悩を否定するのではなく、むしろエネルギーの源泉として肯定する逆転の発想にあります。寺院という禁欲的な舞台で繰り広げられる過激なドタバタ劇は、人間の生々しい欲望を清々しいほどのコメディへと昇華させています。特に「煩悩による覚醒」という演出は、精神性と肉体性の矛盾をユーモラスに描き出し、観る者の倫理観を心地よく揺さぶる強烈なフックとなっています。
中原麻衣氏をはじめとする実力派声優陣の熱演も白眉です。清楚さと激しさのギャップを演じ分ける彼女たちの声が、単なる色気にとどまらないキャラクターの多層的な魅力を引き出しています。当時の深夜アニメ特有の剥き出しの熱量と、予定調和を裏切るスピーディーな展開は、一瞬たりとも目が離せない圧倒的なエンターテインメント性を放っています。
シーズンとエピソード