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今作の真髄は、環境破壊や現代社会の歪みを「食」や「生命」の循環という身体的な視点からえぐる鋭利な作家性にあります。河森正治監督が描く、美しくも残酷な世界のありようは、公開から二十年以上を経た今もなお、私たちの生活への痛烈な問いとして響き渡ります。菅野よう子の音楽が織りなす神秘的な旋律と、当時の最先端技術を駆使した映像美が、魂を揺さぶる圧倒的な没入感を生み出しています。 特筆すべきは、主人公・樹奈を演じる東山麻美の存在感です。声優ではない彼女の危うくも純粋な声の演技は、等身大の少女が世界の真実に直面し、葛藤する姿に凄まじいリアリティを与えています。単なるヒーロー物ではない、自己と他者、そして地球そのものとの共鳴を模索する壮絶なドラマは、観る者の価値観を根本から変容させる力に満ちています。
脚本: Arthur Kopit / Ian Bernard / Pat McCormick
音楽: Neal Hefti
制作会社: Paramount Pictures / Seven Arts Productions