あらすじ
X-MENのウルヴァリンことローガンは、愛する女性が犯罪組織を率いる父の意向で政略結婚させられることを知る。愛を取り戻すため、ローガンは悪の巣窟に殴り込む!
作品考察・見どころ
小山力也が魂を吹き込んだウルヴァリンの無骨な色気と、マッドハウスが放つ極上のアクションが本作の白眉です。野獣の本能と人間性の間で揺れ動く孤独な魂が、日本の裏社会を舞台に哀愁漂うハードボイルドとして昇華されており、そのストイックな生き様は観る者の胸を熱く焦がします。
原作の精神を継承しつつも、アニメ特有の流麗な描線と色彩が、日本特有の叙情的な美学をより鮮明に描き出しています。静止画では味わえない怒濤の戦闘描写は、映像だからこそ到達し得た「野生の解放」を体現しており、アメコミの骨太な世界観と日本アニメの繊細な演出が見事な化学反応を起こした傑作です。