あらすじ
憧れの名門女子高・青蘭学園に入学した御苑生奈々子。新しい学園生活に胸をふくらませる奈々子が目にしたのは、学園で皆の羨望を集める三人の美しき人たち。~宮さま(一の宮蕗子)、サン・ジュストさま(朝霞れい)、薫の君さま(折原 薫)~そして、選ばれた者のみが入会を許される青蘭ソロリティーと呼ばれる華やかな社交クラブ。思いがけずソロリティーメンバーに選ばれた奈々子は、周囲からの嫉妬と羨望の中で、愛、憎しみ、友情、対立、複雑な人間関係…様々な運命に巻き込まれていく。©NHK・NEP・池田理代子プロ・手塚プロダクション
作品考察・見どころ
巨匠・出崎統監督の美学が極まった、息を呑むほどに耽美で残酷な心理劇です。透過光などの独自の演出が少女たちの秘められた情念を鮮烈に描き、画面越しに狂おしいまでの情感を突きつけてきます。美しさと醜さが背中合わせの思春期という季節を、一つの芸術作品へと昇華させている点が本作の本質的な魅力です。
池田理代子の原作が持つ重厚なドラマを、アニメ版は濃密なサイコスリラーの域へと押し広げました。映像特有の光の演出と実力派声優陣の熱演が、原作の行間にある孤独や執着をドラマチックに視覚化しています。静止画では味わえない、五感を支配する圧倒的なカタルシスを約束する至高の傑作です。