今川泰宏監督が放つ本作は、単なる再起動を超えた「永井豪神話」の再構築です。神にも悪魔にもなれる力を得た少年の葛藤と、運命に抗う熱量が画面から溢れ出しています。赤羽根健治氏の剥き出しの咆哮は、巨大な力に翻弄される若者の魂そのもの。劇画的な線が躍動する濃厚な演出は、ロボットアニメを神話的叙事詩へと昇華させています。
原作のバイオレンスを映像ならではのダイナミズムで統合させた構成は圧巻です。他作品の要素を大胆に融合し、巨神が持つ暴力的な神々しさを鮮烈に描き出しました。原作者の情熱を映像で極限まで増幅させた本作は、観る者の魂を震わせる衝撃の連続であり、正真正銘の映像文学です。