ベルナール・ファルシーの圧倒的な演技力が、歴史の巨人シャルル・ド・ゴールの実像を見事に蘇らせています。単なる模倣を超え、国家の命運を背負う者の孤独と不屈の精神を、その重厚な立ち居振る舞いから痛いほどに感じさせます。過去の役柄のイメージを鮮やかに覆す彼の真摯な変貌は、観る者の魂を激しく揺さぶることでしょう。
歴史の転換点に立つ人間がいかにして信念を貫き、孤独な決断を下してきたのか。本作はその葛藤を克明に描き出し、指導者の本質を鋭く問いかけます。映像美と荘厳な音楽が調和し、一人の英雄の生涯を通じて国の誇りと魂を描き切った、至高の人間ドラマとしての風格が全編に漂っています。