あらすじ
主人公ビッケはバイキング・フラーケ族の族長ハルバルの息子。ハルバルは元気な力持ちだがどうも頭の回転が鈍く族長としては頼りない。そんな父とは正反対にビッケはちびで力も無いが、頭の冴えは誰にも負けなかった。父との力比べに知恵で勝ったビッケは特別にバイキングの遠征に参加することを許される。行く先々で出会う事件や困難を小さなビッケの知恵で見事乗り越えていく。
作品考察・見どころ
1974年に放映が開始された本作は、力こそが正義とされるバイキングの世界で、知恵と勇気が何よりも強力な武器になることを証明した画期的な一作です。主人公ビッケが鼻をこすって閃く瞬間の高揚感は、視聴者の想像力を刺激し、困難を論理的に打破する極上のカタルシスを与えてくれます。屈強な大人たちを凌駕する少年の知性は、多様な価値観の重要性を鮮やかに提示しています。
原作であるルーネル・ヨンソンの児童文学を、日本のアニメーション技術が見事に昇華させた点も見逃せません。活字では想像に留まっていたバイキングたちの滑稽で愛らしい挙動が、栗葉子ら名声優陣の熱演によって、血の通った躍動感あふれる群像劇へと進化しました。力技ではなく機転で道を切り拓くという普遍的なメッセージは、時代を超えて私たちの胸を熱く焦がします。
ドラマ・アニメ化された映像作品と原作・関連本と読み比べて、オリジナルならではの違いや描かれなかった裏設定、より深い世界観を独自の視点から楽しみましょう。