本作の真髄は、銃撃戦や航空アクションに宿る「動的な快感」と、西島克彦監督独自の美学が結実したフェティシズムの融合にあります。一見すると華やかな演出に目を奪われますが、その根底にあるのは緻密なメカニック描写と、重力を描き出す卓越したアニメーション技術であり、まさに職人技といえる映像表現の極致を追求しています。
冬馬由美氏が演じるナジカのプロフェッショナルな矜持と、パートナーとの絆を通じて描かれる「生命の本質」への問いかけも、本作を唯一無二の存在にしています。洗練された大人のアクションと、声優陣の重厚な演技が織りなすハードボイルドな情緒は、観る者の魂を熱く揺さぶることでしょう。