本作の真髄は、あまりにも日常的な怠惰から始まり、瞬く間に宇宙規模の超常現象へと飛躍する予測不能なカオスにあります。些細な日常がサイケデリックな冒険へと変貌を遂げる演出は、視聴者の既成概念を鮮やかに裏切る唯一無二のカタルシスをもたらします。
J.G.クインテルやマーク・ハミルらによる熱演は、シュールな造形に驚くほどの人間味を与えています。主人公二人の掛け合いの裏には、大人になりきれない若者の葛藤と不変の友情が息づいており、混沌とした笑いの中にこそ人生の真理が宿ることを確信させてくれる稀有な傑作です。