あらすじ
南北戦争前後を舞台に、広大な牧場を持った開拓者とその養子が、新たな商機への道行きの中で様々な局面に遭遇し、衝突しながら苦難を乗り越えていく姿を描いた西部劇。南部に広大な牧場を持つダンスンは、養子のマシュウらと共に、東部へのビッグ・トレイルを敢行した。だが、道は険しく、ダンスンのいらだちは次第に募っていく。やがて、レッド・リバーのほとりにさしかかったとき、牧童の三人が逃亡するという事件が起こった。厳しい処置をとろうとするダンスンに対して、マシュウは牧童の味方をし、ダンスンを脅してその場に置き去りにする。怒りに燃えたダンスンは、マシュウを殺すことを誓うが……。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、実写でありながらカートゥーン的な躍動感を放つ唯一無二の演出にあります。目まぐるしいカメラワークや第四の壁を突破する語り口、独創的な効果音は、後の映像表現に多大な影響を与えました。色彩豊かな映像美とハイテンポな編集が織りなす魔法のような時間は、観る者の視覚を鮮烈に刺激し、一瞬たりとも飽きさせません。
コリン・ネメックらが見せる絶妙なアンサンブルも白眉です。狡猾な大人との攻防さえも遊びに変えてしまう姿は、困難を軽やかにいなすクールさを体現しています。どんな逆境も友情と知恵で打破していくポジティブな精神性は、時代を超えて私たちの心に「不可能なことはない」という不屈の希望を灯してくれるのです。