あらすじ
富士山麓のとある町には、地球外生命体が潜んでいた!ビジネスホテルで働くシングルマザー遠藤清美(市川実日子)41歳。ある日、彼女はひょんなことから宇宙人と遭遇し…!?小さな田舎町で不思議な出来事が起こったり起こらなかったりする、バカリズム脚本、地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー!
作品考察・見どころ
市川実日子ら実力派が織りなす、日常と非日常の境界が溶け合う絶妙なアンサンブルが本作の白眉です。SFという壮大な装置を使いながらも、描かれるのはどこまでも愛おしい「たわいもない会話」の積み重ね。緻密に構成されたユーモアが、私たちの何気ない日常に潜む滑稽さと尊さを鮮やかに浮き彫りにします。
宇宙規模の出来事すら矮小化させてしまう、徹底してミニマムな視点が提示するメッセージはあまりに痛快です。大事件よりも目の前の雑談を優先する、そんな人間の本質を肯定する温かな眼差し。映像ならではの独特の間とリズム感が、観る者の心を解きほぐし、いつの間にかこの奇妙で愛すべき世界観の虜にさせてしまう傑作です。
ドラマ・アニメ化された映像作品と原作・関連本と読み比べて、オリジナルならではの違いや描かれなかった裏設定、より深い世界観を独自の視点から楽しみましょう。