あらすじ
ベロニカは、ヘザースという名の女子三人組の取り巻きとしてこき使われ、チアリーダーやフットボール部員が威張り散らすハイスクール生活に心底うんざりしていた。そんなとき、転校生JDがやってくる。フットボール部員たちにも不敵な態度をとるJDに、ベロニカは「ヘザースなんか殺してやりたい!」とこぼす。JDはそれに対して「じゃあ殺しちゃえば?」と冗談とも本気ともつかぬ発言をする。ある時、パーティでフットボール部員2人に輪姦されたと吹聴されたベロニカはJDと結託、おもちゃの銃で報復を実行したが、JDの銃は男たちに火を噴いた。ハイスクールの権力者2人をいとも簡単に殺したJDは、慌てまくるベロニカを巻き込んで、とんでもない事態をハイスクールに引き起こしていく。<学校内の上下関係を描いたシニカルな青春ブラック・コメディ。1988年10月のミラノ国際映画見本市で初上映された。>
原作との違い・作品考察
本作は、米国のアイコンを日本の特撮美学へと大胆に昇華させた、極めて独創的な映像作品です。原作漫画の「親愛なる隣人」という精神を核に置きつつも、巨大ロボットを導入するという映像メディア独自のケレン味溢れる改変は、後のスーパー戦隊シリーズの礎を築くほどの衝撃を放ちました。藤堂新二氏が演じる主人公の、執念すら感じさせる情熱的な叫びとアクションは、紙面の上では成し得なかった肉体的な躍動感を視聴者の脳裏に刻み込みます。
特筆すべきは、実写ならではの生々しいスタントと、日本の伝統的な特撮技術が融合した視覚的なダイナミズムです。ビルを這い、宙を舞うスパイダーマンの姿は、静止画である原作とは異なる圧倒的な臨場感をもたらしました。文化の壁を越え、異なるメディアの強みを融合させることで誕生したこの奇跡のハイブリッドは、今なお色褪せることのない映像表現の勝利と言えるでしょう。