戦国武将のクローンが高校生として覇を競うという破天荒な設定を、映像ならではの色彩とテンポ感で昇華させている点が本作の真髄です。コメディという枠組みを借りつつ演者が放つ熱量は本物であり、荒唐無稽な世界に圧倒的な説得力を与えています。英雄たちが現代の若者として葛藤する姿は、固定観念を軽やかに破壊する快感に満ち、観る者の想像力を刺激します。
山田杏奈の芯のある佇まいや、萩原利久、犬飼貴丈らが体現するエキセントリックな造形が見事です。外伝ならではの自由な演出により、各人物の多面的な魅力がより鮮明に浮き彫りとなっています。馬鹿げたやり取りの中にふと零れるアイデンティティへの問いかけ。それこそが、単なるパロディを超えた本作の真の輝きであり、視聴者の心を掴んで離さない理由なのです。