あらすじ
みーくん(染谷将太)とまーちゃん(大政絢)は幼なじみで、10年前の誘拐監禁事件の被害者同士。小学生姉弟の失踪事件と謎の連続殺人事件が同時に起こっている街で、二人は10年ぶりに再会する。いまだにトラウマを抱えていた二人は心をかよわせるが、まーちゃんは乱暴でワガママで、どこか壊れた女の子だった。そんなある日、まーちゃんを主治医の精神科医(鈴木京香)に連れて行ったみーくんのもとに、事件を捜査する刑事が訪ねてくる。どうやら二人は事件の容疑者と疑われているらしい……。
作品考察・見どころ
極限まで肉体を追い込む若者たちの美しさと残酷さを描く本作は、神々の頂を目指すかのような孤高の精神性と、その裏にある脆さを圧倒的な映像美で綴っています。勝利への執念が引き起こす軋轢と、静かな狂気を孕んだ演出が、観る者の心拍数を否応なしに跳ね上げます。
クララ・ガレらが見せるアスリート特有の鋭い眼差しと、繊細な感情の揺れは見事です。栄光という名の毒に抗い、自己を証明しようと足掻く肉体表現は、単なるドラマを超えた芸術的な輝きを放っています。頂点に立つ者が支払う代償の重さを突きつける、鮮烈な人間ドラマに魂が震えることでしょう。