女性が絶滅した惑星を舞台に、心なきアンドロイドが乙女回路を通じて自我と愛に目覚めていく。本作の真髄は、今井由香や林原めぐみら黄金期のキャストによる、魂を震わせる熱演にあります。単なる萌えの先駆に留まらず、人形が人間以上に人間らしく、愚直なまでに一途な愛を貫く姿は、観る者の倫理観と感情を激しく揺さぶります。
赤堀悟による原作の破天荒なエネルギーを継承しつつ、アニメならではの繊細な心理描写とダイナミックな演出が見事に融合しています。特に、個の感情が世界の運命を左右する壮大なスケール感は、映像化によって初めて獲得された叙事詩的な深みと言えるでしょう。命とは、愛とは何かを泥臭くも美しく問い直す、情熱的な人間ドラマの傑作です。