本作の真髄は、象徴的な善悪の構図をレゴ特有の遊び心で大胆に組み替えた点にあります。ファンの記憶にある設定を鮮やかに反転させ、既成概念に囚われない自由な物語の可能性を提示しました。マニアックなオマージュと新鮮な驚きが同居する、極上のメタ・エンターテインメントです。
ゲイテン・マタラッツォらの熱演は、荒唐無稽な世界に確かな感情を吹き込んでいます。バラバラの破片から新しい形を作るレゴの哲学は、自己を再構築する主人公の成長と見事に共鳴しています。既存の枠組みを壊し、自らの手で未来を描き出す尊さを、圧倒的な熱量で問いかけてくる傑作です。