やむなき事情により、地下格闘技大会に参加することになった逃亡中の指名手配犯、藤巻十三。死と隣り合わせの危険な試合で、さまざまな武術の達人と激しい戦いを繰り広げる。
本作の最大の魅力は、剥き出しの闘争本能が画面から溢れ出す圧倒的な熱量にあります。単なる格闘アクションを超え、己の限界を渇望する者たちの業と孤独を重厚に活写。竹内良太ら実力派キャストの震えるような演技が、肉体が激突する衝撃を視聴者の魂にまで直接響かせます。 夢枕獏の原作が持つ野生の荒々しさを、アニメとして鮮烈に再構築した点も見事です。原作の静謐かつ凄惨な美学を継承しつつ、映像ならではのスピード感と痛みの表現を極限まで追求。文字で綴られた格闘の論理が、躍動する映像によって官能的なまでの迫力を獲得しており、まさに魂を揺さぶる新時代の格闘ロマンといえます。
脚本: 夢枕獏 / 村井さだゆき
制作会社: NAZ / Netflix