この作品の真髄は、エリート街道を外れた落ちこぼれ刑事たちが織りなす、泥臭くも愛おしい人間讃歌にあります。主演のバルバラ・カブリタが体現する不屈の魂と、社会の片隅に追いやられた者たちが放つ異彩が、単なるコメディの枠を超えた鮮烈な個性を作品に与えています。
洗練されたフランス流のユーモアと、鋭い犯罪捜査の緊張感が見事に調和した演出は圧巻です。欠点だらけの人間たちが自らの弱さを武器に変えていく姿は、観る者に再起の勇気を与えます。既存の価値観に縛られない彼らの奮闘は、閉塞した日常に風穴を開ける最高のエンターテインメントと言えるでしょう。