あらすじ
学校では「負け犬」呼ばわりされている冴えないオタクと500年越しの復讐という使命を背負った美しい妖怪との恋を描いた、バトルあり、ミステリーありの、妖怪ファンタジーラブコメ。 いじめられる日にうんざりしていたオタクの大学生・犬飼忠士(通称「ハチ」)。ハチはある日SNS上で”愛の呪文”と称する気味の悪い投稿を見つける。しかしそれには呪いがかかっており、思いかけずに妖怪・イジーを召喚してしまう。召喚されたイジーは心霊的にハチと結び付けられ、ハチとイジーの奇妙な関係が始まる。
作品考察・見どころ
本作の最大の魅力は、日本古来の妖怪伝承と現代のポップな青春像を、三木孝浩監督ならではの透明感溢れる映像美で見事に融合させた独創性にあります。異質な者同士が惹かれ合う切なさと、ド派手なVFXを駆使したバトルアクションが交互に押し寄せる緩急の妙は、観る者の感情を激しく揺さぶり、全く新しいエンターテインメントの形を提示しています。
佐野勇斗が体現する等身大の弱さと誠実さ、そして吉川愛が魅せる人知を超えた美しさと孤独のコントラストが、単なる恋愛ドラマを超えた運命の重みを物語に与えています。反町隆史ら実力派が脇を固めることで作品の格調が高まり、孤独を抱えた魂が他者と繋がることの尊さを描く深いメッセージ性が、鮮烈な余韻として胸に刻まれます。