問題児向けの矯正施設に送られた女性は、年月を重ねた今でも当時のつらい体験を忘れられずにいた。そんな彼女が、問題児の更生を掲げた産業が不正と虐待にまみれている実情を明かす。
このドキュメンタリーの真髄は、被害者自身がカメラを回し、かつての地獄へと踏み込む圧倒的な当事者性にあります。キャサリン・クブラーの執念が、単なる告発を超えた尊厳を取り戻すための闘争へと昇華されている点が最大の見どころです。放置された廃墟で記録を掘り起こすプロセスは、観る者の魂を激しく揺さぶります。 本作が突きつけるのは、教育や更生の名の下に行われる組織的暴力の恐ろしさです。大人が仕掛ける心理的な罠と、それが精神をいかに破壊するかを、映像という媒体で生々しく描き出しています。全編に満ちる静かな怒りは、社会の闇を直視せざるを得ない強烈なインパクトを残しており、今こそ観るべき衝撃作と言えるでしょう。
制作会社: Fishbowl Films