現代のパリを生きる中年の男友達4人組。恋愛や人生、キャリアのピンチを前にどうにかして乗り越えようとするが...男って一体いつからこんなに大変なんだ!?
本作が放つ最大の魅力は、現代社会が男性に課す「強くあるべき」という幻想を、小気味よいユーモアと残酷なまでの誠実さで解体していく点にあります。マニュ・パヴェを筆頭とした実力派俳優陣が、強がりの裏に隠した情けなさや孤独を多層的に演じ切り、観る者の心の深淵に触れる見事なアンサンブルを見せています。 単なるコメディの枠を超え、男たちの連帯と葛藤を鮮烈な演出で描き出す本作は、行き場のない感情を肯定する慈愛に満ちています。映像が捉える彼らの些細な表情の変化や、言葉にならない沈黙の瞬間こそが、今の時代を生きるすべての人への切実なエールとして胸に深く響き渡るでしょう。
監督・制作: Noémie Saglio
脚本: アルベルト・カバレロ / Laura Caballero / Daniel Deorador
制作会社: Grand Amour / Petite Panthère Productions