あらすじ
1979年の東京。生き方も性格も異なる4姉妹が知った、老齢の父親の不倫。これをきっかけに、一見平穏な家族関係の裏に渦巻く感情が、少しずつその姿を見せはじめる。
作品考察・見どころ
宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずという日本を代表する四人の至宝が姉妹を演じる、その圧倒的な存在感に息を呑みます。静謐な日常に潜む狂気や嫉妬、そして無垢な情愛が、彼女たちの研ぎ澄まされた演技によって鮮烈に暴き出されます。四者四様の「女の業」が火花を散らす緊迫感こそが本作の真骨頂であり、観る者の魂を激しく揺さぶる最大の魅力です。
家族という共同体の中で剥き出しになる、人間の本質を凝縮した演出が見事です。本木雅弘の重厚な佇まいが、四人の感情をより一層際立たせ、美しさの下に渦巻く凄まじいエネルギーを浮き彫りにします。誰もが心に飼っている「阿修羅」を直視させる本作は、ホームドラマの枠を完全に超越し、人間の業と救いを問いかける圧倒的な映像体験となるでしょう。