障害というテーマを同情の対象から笑いの武器へと鮮やかに転換させた、極めて知的でパンキッシュな一作です。主演二人の圧倒的な演技力とリアルな掛け合いは、既存の映像作品に漂いがちな綺麗事を吹き飛ばす破壊力に満ちています。自虐と誇りが混ざり合う鋭いユーモアが観る者の倫理観を心地よく揺さぶり、誰もが抱く「認められたい」という切実な欲望を浮き彫りにします。
社会が勝手に規定した限界を軽やかに飛び越えていく彼らの姿は、不自由さの中でこそ輝く自由の尊さを教えてくれます。都会の喧騒を独自の視点とリズムで切り取った演出も秀逸で、常識という名の壁を笑い飛ばしたいすべての人に捧げる、魂の解放を描いた至高の人間ドラマです。