25年に渡るソロキャリアを通して、イギリス音楽史上の記録をいくつも打ち立てたロビー・ウィリアムス。若かりし頃の自分自身と、スポットライトの中で過ごしてきた生涯を回顧する。
この作品の本質は、輝かしいスターの仮面を剥ぎ取り、一人の人間としての深淵を晒し出した点にあります。過去の膨大な記録映像を現在の本人が鏡のように見つめる演出は、自己を再構築するための魂の儀式のようです。栄光と地獄が表裏一体となった人生の機微が、生々しくも圧倒的な映像美で描き出されています。 全編を貫くのは、不完全な自分を愛することの尊さです。パートナーの支えや葛藤を経て描かれる再起の物語は、単なる芸能史を超えて深い共鳴を呼び起こします。痛烈な自責の果てに辿り着いた静謐な境地は、観る者に真の幸福とは何かを問い直し、前へ進むための圧倒的な勇気を与えてくれるはずです。
監督・制作: Joe Pearlman
制作会社: RSA Films