性というタブー視されがちなテーマを洗練されたコメディへと昇華させた本作は、現代人が直面する「親密さの欠如」に真っ向から切り込んでいます。楊謹華と陳嘉樺という対照的な二人の個性が鮮やかに火花を散らし、性と愛、そして自己受容のプロセスを軽快かつ真摯に描き出す演出の潔さが、観る者の心を鮮やかに解放してくれます。
自身の体と心に向き合う重要性を説くメッセージは力強く、実力派キャストが魅せるユーモアの中の孤独や葛藤は圧巻です。映像ならではの色彩美とテンポの良い会話劇が、重くなりがちな題材を極上のエンターテインメントへと変貌させており、大人の女性のみならず、愛を模索するすべての人へ勇気を与える一作と言えるでしょう。