あらすじ
小説家志望のジャーナリスト、ダンはある日ロンドンの街中で、ニューヨークからやって来たばかりの若いストリッパー、アリスと出会う。恋に落ちた2人は間もなく同棲を始める。1年半後、ついに処女小説の出版が決まったダンは、訪れた撮影スタジオでフォトグラファーのアンナに一目惚れしてしまう。彼女もダンに惹かれていたが、アリスとの同棲を知って身を引くことに。半年後、“アンナ”になりすましチャットでいたずらをするダン。ニセの“アンナ”につられて、水族館のデートに現われた医師ラリーだったが、彼は偶然そこで本物のアンナと出逢う…。
作品考察・見どころ
本作の真髄は、冷徹な知性と情熱的な兄弟愛が火花を散らす極限の構造美にあります。全身のタトゥーを設計図とする緻密な伏線回収は、単なる脱獄劇を超え、巨大な権力に抗う個人の執念を象徴しています。タイムリミットが迫る中で繰り広げられる心理戦は、視聴者の心拍数を極限まで跳ね上げ、一瞬の油断も許さない緊張感を全編にわたって持続させています。
また、ウェントワース・ミラーの静かなる熱演と、脇を固める悪役たちの人間臭いドラマも圧巻です。絶望的な壁に囲まれた状況から、知恵と絆だけで自由を掴み取ろうとする彼らの姿は、困難に直面するすべての人々に、不可能を可能にする知性の力と、信じることの尊さを鮮烈に突きつけます。