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キャシー・ベイツという希代の名優が体現する、多層的なキャラクター造形こそが本作の最大の白眉です。社会から透明な存在として扱われがちな高齢女性という立場を逆手に取り、柔和な笑みの裏に研ぎ澄まされた知性と執念を隠し持つ主人公の姿は、圧巻の一言に尽きます。彼女が放つ一挙手一投足が、周囲の油断を誘いながら真実を暴き出していくプロセスには、知的なスリルと極上のカタルシスが凝縮されています。 本作が描くのは、法廷における勝利の先にある、人間の尊厳と正義の在り方という深遠なテーマです。若きエリートたちとの世代を超えた葛藤を通じて、経験という武器がいかに現代社会を揺さぶり得るかを雄弁に物語っています。単なるリーガルドラマの枠に収まらない、個人の秘められた情熱と社会の歪みが交差する瞬間を切り取った、極めて現代的でエモーショナルな人間賛歌です。
監督・制作: Jennie Snyder Urman
制作会社: Cloud Nine Productions / Sutton Street Productions / CBS Studios