本作の核心は、後にスターとなる二宮和也、山下智久、成宮寛貴、小栗旬という四人の若き才能が放つ、無防備で爆発的なエネルギーにあります。堤幸彦監督の遊び心溢れる演出が、彼らの瑞々しい個性を最大限に引き出し、若さゆえの焦燥や滑稽な自意識を一つの極上のエンターテインメントへと昇華させました。彼らの織りなす空気感は、計算では決して作り出せない唯一無二の輝きを放っています。
物語が描くのは、背伸びをしたい年頃の少年たちが抱く「未完成な自分」への葛藤と肯定です。性への好奇心を入り口にしながらも、その本質は「変化」を恐れつつ受け入れていく成長の痛みにあります。無様で、滑稽で、けれどどこまでも真っ直ぐな彼らの姿は、失われた季節の尊さを思い出させ、視聴者の心に心地よい熱量を残します。今こそ再評価されるべき、青春の金字塔と呼べる傑作です。