ベルナール=ピエール・ドナデューの魂を揺さぶる演技が、本作を単なる歴史劇を超えた深遠な人間讃歌へと昇華させています。死という不可避な運命に挑む医師の姿を通して描かれるのは、知性と無明が交錯する時代の凄まじい熱量です。静寂の中に宿る生への渇望が、観る者の胸に熱く迫ります。
十九世紀の土着的なリアリズムを捉えた映像美も圧巻です。厳しい自然環境と人々の心理が、主人公の孤独な闘志を鮮烈に浮かび上がらせます。迷信が支配する地で光を灯そうとする者の苦悩と高潔さが、全編を貫く緊張感とともに結晶化された、まさに至高の映像体験と言えるでしょう。